経験談

元塾講師のつぶやきブログ

自分の部屋で勉強させる?

「うちの子、自分の部屋で勉強しないんです」

このような相談を受けることもあります。
私は、自分の部屋でも、リビングでもどちらで勉強や宿題をしても良いと思います。
気を付けてほしいのは、ながら勉強にならないようにすることです。

短時間でもいいので、やると決めたらやる。
それは時間制限なのか」、目標ページを決めるのか
やりやすいほうを選べば良いです。

リビングで勉強したがる子は、親に見ていてほしい欲求があるタイプです。
親御さんからすると、うっとしい(笑)と思うかもしれません。

でもかわいいじゃないですか(笑)
一言
「よくがんばってるじゃん」
と言ってあげましょう。

さらによくがんばるはずです。

リビングに勉強道具を持ってきて、やり始めないタイプの子もいるかもしれません。
そんなときは、一緒に何か始めてみましょう。

読書してもよいですし、家事の続きでもよいですし
それにつられて、子どももやり始めます。

教育って、子育てって

都会のお母さんに多い傾向ですが
子どもが小学生の時は、手取り足取りなんでもやってあげて
中学生になったとたん、自分でやらせる
そして中1の1学期に思ったように成績がとれなかったからといって
再度管理教育に戻る

子ども自身に生き抜く力が育たない典型です。
管理するのであれば、できるところまでとことん全部やってあげるべきです。
やってきてあげたから、やり方はわかるでしょ
自分でやりなさい
は無理です。

都会ではそのような家庭が多い気がするのです。
そして、都会の中学生はすごく幼く見えます。
自立できていないからです。

勉強ができる子は、自分一人で勉強しています。
スポーツができる子は、言われなくても練習します。

教育は、すべてやってあげることではありません。
やり方を教えて、やらせることです。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ」

山本五十六の言葉です。
教育に携わる身として、常に意識してました

宿題やってなくて先生に怒られるのであれば、それでいいです。
勉強していなくて恥ずかしい思いをするならそれでいいです。

教育とは気づきを与えることです。
子どもにいつまでも餌を食べさせてあげる、そんな親鳥では子どもは育ちません。
立ち上がることをサポート、応援してあとは自分で走らせる
そんな覚悟が必要です。

何も教育業界や子育てだけに通じる話ではなく
どんな社会でも同じです。

部下を育てるのも同じです。

よくある悩み~人間関係~

人間関係での悩みって、思春期の女子とか、社会人になってからかなってぼんやりと思っていましたが、今や中高生の悩みの上位なんですね。

クラスメイト、部活の仲間や先輩後輩、教師との関係
上司や部下、クライアントやお客さん

社会に出るということは、他人とかかわることなので、その悩みはつきないと思います。

単純にうまがあわないとか、今は○○ハラスメントとかもあるので
窮屈なのも確かです。

私が経験上いえるのは
「嫌われてもいい」
ということです。

私はどちらかというと八方美人なタイプで、敵をつくりません。
聞こえはいいですが、衝突が少ないということは、進言や主張も少ないということです。
だからこそ、いいように使われてしまっていました。
そして、出世もできません。

どんなに、いい人を演じていても
それは本当にどうでもいい人になってしまうので、自分のことをかわいがって、ちゃんと主張して、時には衝突するのも大事です。
あと、がんばっても必ず自分をよく思わない人もいます(笑)

だから、悩むだけ時間の無駄ですね。
自分としっくりくる人とのつながりを強くすれば、どうってことないです。
しかも、意外と嫌われないです(笑)

はっきりしていたほうがむしろ好感をもたれます。

もしこれを読んでいる人で、悩んでいる人がいましたら
その場から離れるという選択肢も持っていてほしいです。
逃げることは負けではありませんから。

そして自分の居場所は必ずあります。

よくある悩み~ついていけない~

勉強についていけないのですが、どうしたらよいでしょうか。
よくある相談です。

カウンセリングをしながら、その子に応じた対応が必要ではありますが
大事にしていたのは
突破口をつくること
です。

基本は好きなもの、得意なものを伸ばすことを第一にに考えます。
できる教科に一点突破をはかります。
その間、他の教科はいったん目をつぶります。
1教科徹底的に行えば、20点アップとかは可能です。

その経験ができれば、他の教科に自然と生かされていきます。
何より、やればできるという経験が一番大事です。

ただ、数学においてはどこからつまずいているかを正確に把握する必要があります。
小学校の算数までさかのぼる必要があります。
小数の計算、分数の計算、割合、平均、速さ
この辺ができるかどうか確認したほうがいいです。

それを1つ1つできるようにしていけば、数学にもかなりいきてきます。

今は3月ですので、たとえ来年受験をむかえるといっても、全然間に合います。

1年で飛躍的に成績を伸ばした生徒はたくさんおります。
この3月、勉強にフライングはありません。
もしこの記事を読んでいる方で保護者の方がいらっしゃれば、お子さんにぜひきっかけを与えてあげてください。

絶対できるようになります。

反抗期がないってホント?

確かに、現場で見ていてもあからさまな反抗期はあまり見られなかったと思います。

画像
参照:https://toyokeizai.net/articles/-/175463?page=3

親と外出するのに抵抗がない子どもが増加していることがわかります。
友達親子が増加している証拠です。

私は自慢ではないですが、小6~高1まで自称反抗期でした(笑)
親と外出なんて恥ずかしい。
旅行なんて行きたくない。部活が優先。
そんな坊主でした(笑)

いい悪いは一概に言えませんが、反抗するエネルギーを持っている生徒は、落ち着いたら伸びていった印象が強いです。

こちらが上手に手綱を引いて、その爆発的なエネルギーを目標に注ぐことができれば、かなり成長します。
怒り・むかつくぅーっていう気持ちはかなり強いです。(笑)

そして、そんな子ほど大人になって親の大切さに気付くものです。

反抗期の我が子に対しては
「静観」
これが大事です。
しかし、生活で道を外しそうになったら、本気で正してやる
これも大事です。

怠惰で少し世の中をなめているような生徒には本気でぶつかってきました。
大人の本気は子どもにささります。

ああしとけばこうしとけば・・・

最近の生徒は、なりたいものとかを大々的に表現するというのが減っている気がします。

これがほしいとか、何がしたいとかも言わない
(言えないのか、本当にないのか・・・)

私はさみしい気がします。
もちろん自分自身も、過去を振り返ってみて
「昔はあんなこと言っていた(してた)のは、恥ずかしいな」
と思うことはしばしば、いや多々(笑)

でも経験に勝る教科書ってないと思うんですよね。
昨今はマニュアルが多すぎて、成果が出ないことに対する嫌悪感がありすぎると思います。
結局マニュアル通りの人生なんて送れないし、社会って相手とのかかわりなので、その心情にマニュアルってないと思います。

だからこそ、若い時にトライ&エラーで
大きいことを口にして、行動して壁にぶち当たってほしいなって思います。
うまくいかないなって、本人が思い、なんとかしたいって本気になるから物事はうまくいきます。

「ああしとけば、こうしとおけば」
って思うことで、落ち込むこともあるでしょうが
それは悪いことではありません。
むしろ今、その課題について真剣に取り組んでるからこそ反省の念がでます。
ということはそこから目を背けなければ、次はうまくいきます。

私は10代のうちにそれを育ませる環境をつくってあげたいなって思います。
挑戦することのすばらしさとか、うまくいかないときになんとかしようとふんばる力
そんな目に見えないものを、しっかり教育していける環境を。

ミスノートのすすめ

効率よく学習するために、私が生徒に指示をしていたことの1つで

ミスノートの作成があります。

書くことは
・間違えた問題
・なぜ間違えたのか
・模範解答で気づいた点
の3点です。

良い点として
・一度問題と解答を書くことで、なんとなく覚えること
・何が理解できていないか把握できること
・見返したときに、自分の弱点が一目瞭然となること

があります。

少しの手間は、長期的にみると大事なことです。

私は応用して、自らもノートにまとめています。
その日あった失敗や出来事を思い返して
その場でどのような対応をとったのか
そして、どうすればよかったのかを簡単に書いています。

社会人は、その場ですぐに判断をせまられる場合が多いなって思います。
そんなときに日ごろから、どうすればうまくできるかを考えておくことで、様々な場面で、失敗が少ない判断ができます。

上司の言葉で
「普段考えている以上のことは話せない」
と言われたことが妙にささって、普段から考えるようにしています。