経験談

元塾講師のつぶやきブログ

伸びる子に育てる

塾で仕事させてもらい、校舎を任せてもらいたくさんの保護者の方々にお世話になりながら楽しく仕事をさせてもらいました。本当に素敵な親御さんに囲まれて、ありがたかったです。

たくさんの保護者、特にお母さんとお話をしていく中で、伸びる子に育つ家庭には共通点があることに気づきました。
それは「教師を立てる」ということです。

ある数学者の話です。
高名な数学者を持つ息子は、学校の算数を楽しめずにいました。
高学年になったある時、学校の算数の宿題を持ち帰ってきたその子は、わからない問題を父親に尋ねました。
父親は
「これはいい問題だな。なかなか難しいから学校の先生に聞いておいで」
と息子に伝え、あくる日息子は
「学校の先生すごいんだよ!あの問題、すごくわかりやすく教えてくれたんだ!」
と目を輝かせながら帰ってきたのです。その後、彼の算数・数学の成績が伸びていったことは言うまでもありません。

この話で父親は「一役買った」のです。教育成果・指導効果に必要なものに、師との信頼関係があります。家庭での保護者の一言は、子どもにとって大きな影響力があります。保護者の協力があると、このように指導効果が高まることも事実です。
もちろん、教師の質が低下している昨今、本物に出会うのは多くはないかもしれませんが、「この人は信頼できる」という相手に出会えたのであれば、教師にかかわらず、クラブのコーチや監督に対しても少しでいいので立てられると、効果がでるかもしれません。